「学級通信の作り方を1から教えて欲しい」
「効率よく学級通信が書けるようになりたい…」
と思っている先生も多いのではないでしょうか。
この記事では、効率よく学級通信を作成する方法を4つのステップに分けて説明します。
- Step1:下準備をする(無料配布アリ)
- Step2:書く内容を探す
- Step3:作成する
- Step4:最終チェック・配布する
初任者の先生も、「今年こそは学級通信をちゃんと出すぞ!」と意気込んでる先生も、ぜひ参考にしてみてください。
学級通信作り方Step1|下準備をする(無料配布あり)
学級通信を効率的にするためには準備が重要です。
ある程度の下準備ができていれば、毎回0考えなくてよいので、圧倒的に時短ができます。
画像(ここにクラスの様子をかいて、お知らせはここに書いたらOKだな!毎週写真4枚撮れば、見栄えもよくなるぞ♪)
学級通信の準備としてすべきことは、次の5つ。
- 通信のサイズ
B5、A4、B4どれで出すのか決めよう - 作成するツール
Word・パワポ・Canvaなど、どれを使うか決めよう - 学級通信の型
→ある程度の形式(ひな形)を決めて準備しよう - 書く内容
→どのような内容を書くのか決めよう - 発行頻度
→どのぐらいのペースで発行するのか決めよう
この5つを決めるのが、Step1です。
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
最初に考えること①通信のサイズ
最初に決めておきたいのが、通信のサイズを決めること。
なぜなら、あとから通信のサイズを変えてしまうと、あとから「型の作り直し」や「再ダウンロード」の手間が発生してしまうからです。
まずは、「今年1年はこのサイズでいく!」というのをバリッと決めておきましょう。
学級通信のサイズは、A4かB4のどちらかで発行する先生が多いですね。
(たまにB5の先生もいますね。私も1回B5にしたことあります)
サイズを選びは、以下の基準で考えるとよいでしょう。
- B5:こまめに学級の様子を伝えたい先生/長い文章を載せるのが苦手な先生におすすめ
◯ 文量が少なくてもサクっと発行できる
△ 写真はあまり載せられないかも… - A4:個人的におすすめなサイズ
◯ 写真多めでこまめに発行できるし、しっかりお知らせも書けるサイズ
教室掲示もスペースを取りすぎずGOOD!
△ たくさん文量を書きたい先生には、ちょっと物足りないかも…? - B4:たくさん書きたい先生/月に1回ほどの発行ペースの先生におすすめ
◯ 写真をたくさん載せられるので、保護者にも喜ばれるかも♪
△ 文章を長く書くのが苦手な先生は、やめておいたほうがいいかも…?
個人的には、A4が適度に文量を載せられて、一番無理せず発行できるサイズだと感じていました。
「通信にたくさんの文量を載せるのは大変そう…」という先生は、まずはA4サイズから始めてみてくださいね。
最初に考えること②作成するツール
サイズが決まったら、次は「どのツールで学級通信を作成するか」を決めましょう。
学級通信の作成でよく使われるのは、
- ワード
- 一太郎
- パワーポイント
- Canva
あたりです。
使いやすいツールは人それぞれ違うと思うので、いろいろ触ってみて自分に合ったものを使うのがよいでしょう。
最近では、「かわいいイラストがすぐ挿入できる」「フォントが充実」「自由にレイアウトができる」といった理由から、無料のデザインツールCanvaを使って学級通信を作成する先生が増えています。
学校の先生なら、Canva有料版(通常なら年間12,000円ほどするプラン)を無料で利用できるので、おすすめです。
最初に考えること③学級通信の型
サイズと作成ツールが決まったら、学級通信の型を作っていきましょう。
型というのはこういった感じのもの↓
毎回0からデザインを考えて通信を作るのは大変です。
なので、
- タイトルデザイン
- どこに何を書くか
- ボックス・挿絵
など、ある程度の「型」を作って、それに当てはめるようにして文章や写真を挿入していきましょう。
型なんて、どんな感じで作ればいいんだ…
という先生のために、学級通信の無料テンプレートを準備しています。
こちらの記事で、学級通信の無料テンプレートのダウンロードができるので、ご自由にお使いください↓
Canvaの学級通信デザインテンプレート集作りました!
- A4学級通信テンプレ25以上
- 通信タイトルデザイン50以上
- 通信に使える素材集
まずは、どんなデザインがあるか見てみませんか?
こちらから全デザインを確認できます↓
\ おしゃれな通信がサクッと作れる /
最初に考えること④書く内容
学級通信の型を手に入れたら、毎回の学級通信に書く内容を大まかにイメージしておきましょう。
私の場合だと、だいたい以下の3パターン
子どもの様子を伝える
子どもの様子+担任の想い(やる気を出させるコラムなど)
子どもの様子+お知らせ
裏面に、毎回「コラム」をシリーズ化して載せるときもあります
基本は、子どもの様子を伝えるようにして、その他必要に応じて「お知らせ」や「担任の想い」を入れ込むようにしていました。
このように、載せる内容のパターンをある程度決めておけば、
「今週は社会科見学、来週は運動会があるから、上半分を社会科見学の子どもの様子を載せて、下半分を運動会の連絡スペースにしよう」
「最近子どもたちの気になる行動が増えたから、下半分に学級通信に担任の想いを伝えるコラムを載せて、子どもたちに読み聞かせよう」
といったように、書く内容に悩まなくなるのでおすすめです。
具体的な「書く内容の決め方」については、この記事のStep2で紹介しているので、このまま読み進めてくださいね。
「そうはいっても、子どもの様子ってどんなことを書けばいいの?」
「書く内容(ネタ)が全然思い浮かばないんだけど…」
という先生は、学級通信ネタまとめ記事もチェックしてみてください↓
最初に考えること⑤発行ペース
学級通信の発行ペースも決めておくのがおすすめ。
「通信を出したいときに出す」というスタイルでもいいのですが、数週間出さないことが続くと
「大した内容じゃないのに出してもいいのかな…?」
「今週も忙しいから、また今度書けばいっか!」
と、ズルズルと発行日を後回しにしてしまい、気づけば学期末…なんてことも。
「結局、年間に数枚しか出さなかった…」という経験、私もあります…。
また、発行ペースを決めておくと、
「毎週金曜日には学級通信が来るから、目を通そう」
と、保護者のルーティーンにもしてもらいやすいので、読まれる確率が上がりますよ。
発行ペースとしては、
- 毎日
- 毎週2回(火曜・金曜など)
- 週1回(金曜)
- 隔週1回(第2・第4金曜)
- 月1回(月初め)
などが考えられます。
個人的には、週に1回(毎週金曜日、もしくは毎週月曜日)のペースがちょうどよかったです。
いろいろ試しながら、自分にピッタリの発行ペースを見つけてみてくださいね。
学級通信作り方Step2|書く内容を探す
Step1で学級通信の方がある程度決まったら、あとはStep2〜4を繰り返せばOK!
その中でも最も重要になるのが「書く内容を探す」こと。
学級通信作成のポイントは「書く内容探しが9割」といっても過言ではありません。
書くネタさえ見つかっていれば、通信作成はサクッと終わりますよ。
通信に書く内容ってどうやって見つけるの?
私が週1回金曜日に通信を発行していた時は、以下のようなスケジュールで書く内容を探していました。
まずは、来週の週案(時間割)を見て、通信に書けそうな時間がないかを探します。
私の学校では木曜日に、次週の週案を作っていたので、そのときに
「お、来週の◯◯は通信ネタになりそうだな」
というのをピックアップしていました。
そして、自分用に印刷する週案に★をつけておきます。
通信に書けそうなネタがない場合は、「行事のお知らせ」や「担任の想い(子どもにやる気を出させるコラムなど)」を書いて調節をします。
目星をつけていた授業・行事になったら、多めに写真を撮ります。
写真さえあれば、通信は完成したも同然です。
(子どもの活動の様子が伝わる・スペースが埋められる・保護者も子どもの姿が見れて嬉しい・忙しい保護者は長々と活字を読んでる暇なんてない)
- 授業の写真
子どもが真剣にノートに感想を書いている写真/グループ活動をしている写真/前で発表している写真/実験している写真/板書の写真/子どもがノートに書いた説明の写真…etc - 行事の写真
行事に参加しているのがわかる子どもの写真/ゲストティーチャーの写真…etc
そして写真を撮りながら、大まかに「どんな文章を添えようかな」というのを考えておきましょう。
週案や自分用メモに、思いついた文章をなぐり書きして残しておくのもおすすめです。
手順1・2を終えていたら、手元に「写真」と「大まかな文章」が残っているので、あとはそれを使って文章にしていくだけ。
通信作成作業は、慣れれば30分で印刷完了まで終わらせられるようになりますよ。
このように、事前に書く内容の目星をつけておけば、スムーズに通信作成を終わらせられるようになります。
学級通信の作り方Step3|作成する
Step2で、学級通信の書く内容の材料が集まっていれば、あとはそれを文章にしていくだけです。
読みやすい通信を書くコツを5つ紹介しておきます。
一文は短く(50〜60文字を目安に)
1つの文章が長いのはNGです。(作文指導でも「一文は短く」と指導しますよね?)
一文が長くなると「重文」になったり、「主語と述語の距離が長く」なったりするので、読みづらくなります。
一文は長くても50〜60文字ぐらいにして、短く区切っていきましょう。
NG例 | OK例 |
---|---|
応援合戦の練習では、6年生がリーダーとなって全校児童に振り付けを教えながら、大きな声で歌えるように指導し、下級生も一生懸命に真似をしながら取り組んでいて、学年を超えた交流が自然と生まれている様子が印象的でした。 | 応援合戦の練習が始まりました。6年生がリーダーとなって、全校児童に振り付けを教えています。下級生は憧れの先輩の動きを一生懸命に真似しています。学年を超えた温かな交流が、自然と生まれていて微笑ましいです。 |
連続三回、同じ語尾は続けない
「〜ました。〜ました。〜ました。」といったように、同じ語尾が3回連続で続くと「幼稚な文章」と感じさせてしまいます。
語尾を変化させながら、読みやすい文章を心がけましょう。
NG例 | OK例 |
---|---|
班ごとに分かれてお弁当を広げて食べました。楽しそうに会話を楽しんでいました。お弁当の時間がとても充実していました。 | 班ごとに分かれてお弁当を広げて食べました。楽しそうな会話が広場いっぱいに広がっていて、よかったです。子どもたちの笑顔であふれたお弁当の時間になりました。 |
修飾語と被修飾語を近づける
修飾語と被修飾語が離れてしまうと、誤解を与える文章になってしまいます。
以下のNG例は「来週の木曜日」と「返却」の距離が遠いので、
「来週の木曜日までに図書館で借りた本」なのか「来週の木曜日までに返却」なのかがわかりにくくなっています。
NG例 | OK例 |
---|---|
来週の木曜日までに、図書館で借りた本を返却してください | 図書室で借りた本は、来週木曜日までに返却してください。 |
修飾語と被修飾語は近づけて書くようにしましょう。
同じ文章中に、同じ単語を使わない
同じ文章中に同じ単語が何度も出てくると、稚拙な印象を与える文章になってしまいます。
同じ文章中には、できるだけ違う単語表現を使って書くようにしましょう。
NG例 | OK例 |
---|---|
夏休みの宿題提出は9月1日が提出日なっているので、忘れずに提出してください。 (「提出」が3回続く) | 夏休みの宿題は9月1日が提出日になっているので、忘れずに出しましょう。 |
箇条書きでわかりやすく
箇条書きを使うことで、見やすい文章になることがあります。
NG例 | OK例 |
---|---|
遠足には、お弁当と水筒、レジャーシート、雨具、ハンドタオル、記名済みの帽子をご準備ください。 | 遠足の持ち物は以下の通りです。 □ お弁当 □ 水筒 □ レジャーシート □ 雨具 □ ハンドタオル □ 記名済みの帽子 |
持ち物やチェックリストがあった方がわかりやすい場合は、箇条書きにして伝えましょう。
写真をたっぷり使おう!
最近は共働きが増えており、学級通信をじっくり読む時間のない家庭も多いです。
そのため、文章ばかりの通信だと全然読まれないことも…。
しかし、わが子が写っている通信だと話は違います。
写真をたっぷり載せて、読んでもらえる通信を作りましょう。
書くことが決まっていても、文章にしていく作業がけっこう時間かかるんだよなぁ…
文章にするのに時間がかかる先生は、無料の文章生成ツールに頼ってみるのもおすすめです。
最近はAIの進化が凄まじいので、「書きたい内容を箇条書き」にするだけで、通信のたたき台文書をサクッと出してくれますよ。(あとは手直しすればOK)
学級通信の作り方Step4|最終チェック・発行する
通信が完成したら、誤字脱字がないか最終チェックをしましょう。
誤字脱字が多いと、保護者からの信用を下げる要因になるので必ず確認してくださいね。
最終チェックが終わった後は、印刷して配布をすればよいのですが、その前にやっておいたほうがいいことが1つあります。
それは「管理職にチェックしてもらうこと」。
学級通信を発行して、何か問題があったときに責任を取ってくれるのは管理職の先生です。
「通信発行には管理職のチェックが必要」という学校がほとんどだと思いますが、もしチェックを受けていないのであれば、発行前に管理職に一目見てもらうことをおすすめします。
通信発行したらStep2に戻って、次回の通信発行に向けて準備しましょう
学級通信の作成をサポートしてもらう方法
「学級通信の文章たたき台が自由に出せたらいいのにな…」
と考えたことのある先生も、いるのではないでしょうか。
実は、当ブログに載っている文例は、すべてChatGPTの力を借りて作成しました。
普段作成する通信(学年通信等含む)の「たたき台の文章」を、自分でサクッと出せるようになりたいと思いませんか?
やり方は、ChatGPT学級通信作成法にまとめています↓
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5秒でいいので、チェックしてみてくださいね↓
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そして、あまり大きい声で言えませんが、無料で読む方法もあります↓
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これで、あとは読むだけ♪
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